光医療、再生医療の実現を目指して
光医療、再生医療についてのトピックスを中心に、21世紀の医療、健康管理、グローバル化における日本人のあり方について私見を表明する。
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ALSの再生医療による治療ー3
2013.5.19

ミナスヤン博士からALSのステージを判断するためのチェクシートを送って来ました。
ご参考にして下さい。

ALS機能レベル検査シート.

1. 会話

a.会話は正常にできる。

b.会話に異常が見受けられる。

c.言葉を繰り返せない。

d.会話に異常音が入る。

e.役に立つ会話が出来ない。

2. 唾液

a.正常。

b.口の中の唾液はやや多過ぎる。夜間ゆだれを垂らす。

c.並みの唾液過剰。少しのゆだれ。

d.顕著な唾液過剰とゆだれ。

e.顕著なゆだれ:常にテイシュ又はハンカチを必要とする。

3. 嚥下

a.正常に食事ができる。

b.早く食べられないー時々喉に詰まる。

c.食事を続けられない。

d.チューブによる助けが必要。

e.NPO (非経口又は経腸的栄養補給)。

4. 手書き

a.正常。

b.緩慢又はだらしがない;全ての言葉は読める。

c.読めない言葉がある。

e.ペンは掴めるが書けない。

f.ぺんを掴めない。

5. 食物を切ること

a.正常。

b.やや緩慢で不細工、しかし補助不要。

c.殆どの食物を切れるが不細工で緩慢。補助が必要。

d.食物は誰かに切って貰う必要あり。しかし、自分で食べられる。

e.食べさせて貰う必要あり。

6. 着替え、衛生

a.正常。

b.自分で出来るが努力と時間が掛かる。

c.間欠的な補助又は代理が必要。

d.自分で行うには補助が必要。

e.全て代行。

7. ベッドに入る

a.正常。

b.何となくゆっくりでぎこちない、しかし補助不要。

c.一人で寝返り、シートを整えられるが努力が必要。

d.自分から始められるが、寝返ったりシートを整えられない。

e.助けが必要。

8. 歩行

a.正常。

b.早く歩き回るのは困難。

c.介添えで歩行。

d.歩行目的ではない動きのみ。

e.足を意識的に動かせ無い。

9. 階段登り降り

a.正常。

b.緩慢。

c.やや困難又は疲れる。

d.介助を要す。

e.出来ない。

10. 呼吸困難

a.無い。

b.歩行中に起こる。

c.次のどれかをしている時起こる;食事、入浴、着替え(ADL)。

d.休息時に起こる、在位又は臥位に呼吸困難。

e.極めて困難、器械による呼吸補助を考え始める。

11. 起座呼吸

a.無い。

b.呼吸が不十分な為、夜眠れない。常に枕を二つ必要とするわけではない。

c.眠るには枕を二つ以上必要とする。

d.座位でのみ眠れる。

e.眠れない。

12. 呼吸不全

a.無い。

b.時々 BiPAP使用。

c.継続的にBiPAP使用。

d.経口気管内挿菅又は気管切開法による侵襲的な機械的呼吸。

13.症状がで始めてからの年数

ーーーーーー年

次のサイトを参考にしてALSFRSを計算することが出来る。
http://www.outcomes-umassmed.org/als/alsscale.aspx

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ALSの再生医療による治療ー2
ハイク・ミナスヤン医学博士 (アメリカンーアルメニアン・ヘルス・デベロップメント・センター所長  アルメニア・国立ヘルスセンター教授)の論文の後半をお送りします。

ALSは不治の病と言われていますが、アルメニアで開発された再生医療による治療を行えば、フォローアップにより長期の延命も可能という非常に明るい見通しを与えてくれます。最近、ALSの原因(アルツハイマー病も)としてプリオン説が有力視されていますが、原因がプリオンであれば、治療は再生医療で破壊された細胞を再生する以外には無い訳で、如何に再生医療を効率的(ALS患者の血液中には幹細胞を破壊する毒素、正体不明の物質(プリオン?)が含まれていることが博士により確認され、幹細胞の培養の際、幹細胞に対抗力を持たせる培養法も開發されている)に実施するかが鍵となることは明らかです。

これまで、日本から3人のALSの患者さんが博士の幹細胞治療を受けにアルメニアに行かれましたが、これらの患者さんの診察、治療の中で、博士も数多くの知見を得たと言っております。これらの方々の難病を克服しようという勇気に心からの感謝を申し上げます。


ALSの治療法

ALSに治療法は無い。近代医学はALSの治療に無力である。全ての代替療法、伝統的な療法も又ALSを治療する能力は無い。1869年、フランスの精神科医、ジーン・マーチン・シャルコットによりALSが提唱されてから144年間、誰一人としてALSが治癒して生き残った者はいない。ALSという病気は、100%致命的である。リルゾール(リルテック)は唯一の治療法であるが、これは、せいぜい数週間、稀に2-3ケ月延命できるだけであり、脳幹型ALSの場合、稀にごく短期間の延命が出来るだけである。人工呼吸器の使用迄の時間も少しだけ伸ばすことが出来るだけである。リルゾールは、破壊された運動神経を修復することはないし、肝臓に対する障害を監視する必要がある。その他の薬剤が疲労を緩和したり、筋肉の痙攣を和らげたり、痙攣性を収束させたり、過度の唾液や痰を減らしたりするために用いられるが、これらの薬剤はALSの悪化を止めるわけではない。患者の苦痛、憂鬱、睡眠障害、嚥下困難、便秘を和らげる為に薬剤を用いることもできる。ALSのその他の治療は症状を緩和し、患者の生活の質を改善するためのものである。これらの補助的介護は、健康管理の専門家よりなる多目的介護チームにより患者に与えられ、出来るだけ移動できて快適な形で提供されることが望ましい。理学療法、作業療法、言語療法は、患者の機能保全の為に多少有益であるが、ALSの進行に影響を与えるわけではない。患者は適切な食事、栄養、呼吸補助、緩和ケアを受ける必要がある。
ALS患者の状況は、再生医療の試験的治療が始まる前は、完全に絶望的であった。過去及び現在の多くの患者は、再生医療(幹細胞治療)は未だ試験的なものであり、回復を保証するものでない事を理解しているが、再生医療(幹細胞治療)を開始するのを止める理由にはならない。同時に、再生医療(幹細胞治療)はALS患者の状態を本当に改善する唯一の希望であり、生活の質を改善し、寿命を延長することができる。
幹細胞は、人類を含めて全ての多細胞有機体の基礎的、初期細胞である。幹細胞は、多岐の特定の細胞に変化し、より多くの幹細胞を作成するために自己増殖できる。幹細胞は、全ての有機体の細胞の原型であり、全ての組織、有機体、有機体のシステムを修理するためのスペアパーツである。哺乳類では、幹細胞には多種類の型がある。即ち、胚芽幹細胞(胚胞から分離された細胞)、胎児幹細胞(堕胎された胎児から取得)、臍帯血幹細胞、骨随、脂肪細胞、その他の体細胞から取得された体性幹細胞である。成人した有機体では、幹細胞は身体の補修、成人組織の補充に使用される。成長する胚芽では、幹細胞は全ての特定の細胞に発達する(これらは多能性細胞と呼ばれる)、しかしながら、通常の臓器の更新も司る、血液、皮膚、腸等。幹細胞は、神経組織も修復することができる、特に、ニューロン、幹細胞のこの機能は、ALSにおいて障害を受けたニューロンの修復をする唯一の細胞として使用する幅広い機会を提供する。
現在、世界の多くの国(米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国、メキシコ、タイ、ウクライナ等)で色々の種類の幹細胞(胚芽、臍帯血、胎児、成人)の使用が試みられている。全ての国の幹細胞治療の異なった技術は、多かれ少なかれ統一されており、治療結果に違いは無い。アルメニアにおける幹細胞治療は1996年(膵臓のベータセル移植とほぼ同時に)に開始された。全ての
種類の幹細胞(未分化胚芽細胞から得られた胚芽幹細胞、(堕胎から得られえた)胎児幹細胞、臍帯血幹細胞、骨随、脂肪組織から得られた成人幹細胞)が15年間試され、最終的に胚芽細胞から得られた胚芽幹細胞が一番の選択肢であることが明らかにされた。標準的でよく知られている技術はかなり変更され重要な“ノウハウ”が開発され、ALS療法の効果が改善された。
他の国のALS治療についての科学論文、大学論文、学会発表、インターネット情報に比較して、アルメニアの於けるALS治療は、より効果的であるし基本的な概念に於いてもより進んでいる。例えば、幹細胞を脊髄液内に腰部注射(LP)により注入する方法は、2005年に開始されたが、他の国で一般的な方法になったのは最近の2-3年である。アルメニアでの幹細胞治療では、他の国では最近迄使用されなかった独特の方法を持っている。この方法は、異なった種類の幹細胞治療を異なった病気の患者に、異なった方法で、長期間試した結果である。幹細胞治療は、最初、胎児幹細胞により始められ、次いで骨随、臍帯血、脂肪組織幹細胞が試みられ、最終的に、胚芽細胞から得られた胚芽幹細胞が最も効果的で安全であるという結論を得た。幹細胞の注入方法も(皮膚内、皮膚下、筋肉内、静脈内、硬膜外、脊髄液内等)様々な方法が試みられた。この長期間の異なった幹細胞治療の治療研究がALSを含めた多種類の疾患の幹細胞治療の独特な方法と“ノウハウ”を産む結果をもたらせた。
ALSの幹細胞治療を提供する多くの国では、ある極めて重要な環境(問題点)が考慮されていない。この方法(問題点を無視した)では、幹細胞治療のコストを下げることは出来るが、それ以上に幹細胞治療の効果を引き下げてしまう。これらの環境を考慮し、出来るだけ改善することが重要である。アルメニアで提供される幹細胞治療(SCTA)の特異な点は、これらの環境条件を全て考慮し、注意を払い、適宜な方法を最大限活用している点にある。これらの問題点とは次の通りである。
1. ALS患者の有機体(血液、組織)は、移植された幹細胞に対して極めて非親和的である。何故なら、有機体には判明済み、非判明な毒素が含まれ、感染症的要素を有しており、これらが総合して注入された幹細胞を破壊し、生き残った幹細胞の活動と機能を弱めるからである。この要素は最初は健康であった運動神経の死亡によるものかもしれない。SCTAでは、幹細胞の注入の前に患者の有機体の最大限の解毒を行う。不幸にして、現在、感染症的要素は解明されておらず、抗生物質、抗ウイルス剤、インターフェロン、免疫グロブリンは使用出来ない(目標が不明である)。もしプリオン説が真実だとしても、現在、抗プリオン剤は無い。
2. SCTAで使用される胚芽幹細胞は、如何なる毒素も含まず、同時に全ての必要な栄養、幹細胞の増殖に必要な成長因子を含む人工的な培養液で培養される。ALS患者の毒素に適応させるため、培養中にある量の患者の血液が添加される。
3. SCTAで使用さえる胚芽細胞は、成長に必要な全ての要素を含む培養液で培養されるが、患者の生体内では、深刻な新陳代謝異常が起こっており、その結果、幹細胞の成長、生存、機能に必要な要素が不足している。SCTAでは、この問題解決のため、幹細胞注入前、幹細胞注入中も患者の生体に可能な限り、幹細胞の成長と生存に必要な栄養補給を行っている。
4. SCTAは、幹細胞注入後、幹細胞は制御不能になる(身体のどの部分に仕向けるかを指示することは不可能である)し、修理を必要とする全ての身体の部分に蓄積されるかもしれないことを考慮している。一般的に、全ての障害を受けた(しかし、死んではいない)細胞や炎症部分は、走化性運動により幹細胞を惹きつける信号分子を発する。その結果、注入された幹細胞はALS患者の障害を受けた運動神経より離れた内蔵に蓄積され、障害を受けた運動神経の支持、修復に使用される幹細胞の数を減らすかもしれない。運動神経に最大限の幹細胞を供給するため、SCTAは、(幹細胞の注入前に)ALSに直接関係のない内蔵の全ての条件を整えることとし、注入された幹細胞の最大量がALSの治療に使用されるよう務める。

このようにして、SCTAは、現在他の国で提供されている全ての幹細胞治療とは大きく異なる幹細胞治療を提供している。同時に、SCTAは常に改良を重ねており、ALS患者は新しい治療概念、戦略、戦術の開発により治療を受ける。現在迄のところ、ALSに対する改善効果の真のメカニズムは不明である。幹細胞が死滅した運動神経を補間するのか、障害を受けたがまだ生き残っている神経を補修するのか、正常な神経を支える(障害を防止して)のかはハッキリしない。筋肉のコントロールのために、最大限の効率を発揮すべく運動神経の部分同士が重なり合って働くという現象が、具体的にALS患者の運動神経の障害を受けた範囲、深さを明らかにする事を極めて困難にしている。(80%の運動神経が死滅しても筋肉は正常に収縮し続ける、言葉を変えれば、大多数の運動神経が死滅したとき初めてはっきりした兆候が出るようになる)。この現象と、具体的にALS患者に注入した幹細胞の運命がどうなるかはっきりしない不確実性が、個々の患者の幹細胞治療の効果を予測し難いものにしている。年齢、ALSのステージ、進行度、ALS疾患のタイプその他多くの要因が全てのAlS患者に共通の標準的治療計画の作成を不可能にしており、個々の患者の治療計画を患者と家族と相談して決める必要がある。しかしながら、再生医療の長期的効果を期待するのであれば、以下の点に留意すべきである。
1. ALSのステージが早期であれば、それだけ再生医療は効果がある。
2. 患者が若ければ若いほど、再生医療の治療効果は良い(45才以下、45から60才、60才以上)。
3. ALSの症状が顕著であれば診断は容易であるが、再生医療に対する抵抗も根強い。
4. 脳幹型ALS(会話、嚥げ、顔の筋肉から症状が始まる)は、再生医療に対する抵抗が強い。
5. 再生医療は、男性よりも女性の方が効果がやや薄い。

ALSの患者及び家族にとって、再生医療が、ALSの唯一の、本当の救いであることを認識する必要がある。再生医療はALSを治すことは出来ないが、患者の生命を延長し、症状を軽減し、極めて過酷な脳幹型の症状を緩和し、機能を改善し、患者の自立を支援し、病気のその他の否定的な面を積極的に改善する。

ALSの症例
患者AS;52才、男性
3年前、ある音声と言葉の発音に問題があることに気がついた。次いで、声が変わり(不明瞭な鼻声)、飲み込みと呼吸に問題が発生し、首の筋肉の疲労と弱体化が生じた。暫くすると手の先端部(指)が弱くなった(特に左手)。数多くの医療、ビタミン、ミネラル、免疫療法、抗コリン療植物療法が試みられた。リルゾールは役に立たなかった。患者は厳しい呼吸困難、会話不能、食べ物や飲み物の飲み込み不能に落ち込んだ。呼吸を維持するために人工呼吸器が使用された。奥さんと家族は再生医療による治療を希望した。幹細胞を投与する前に、患者はAlS以外の健康問題を抱えているか徹底的に検査された(それが投与された幹細胞を引き寄せ、消費する可能性が有るため)。;検出された健康問題を緩和した後、幹細胞は患者の血清をある量加えて培養され、患者の組織が投与された幹細胞を好意的に受け入れる環境に整えられた。その後、幹細胞が投与された。最初の幹細胞の投与から2週間後、ALSの悪化は停止した。2ケ月目の最初の10日間で、患者の自律呼吸が回復した。彼は人工呼吸補助装置を外すことが出来た。又、彼は、幾つかの単語を発声することができるようになり、多少なりとも言葉で意思疎通が出来るようになった。手の指の機能は一部回復した(保持と小さな対象物を手で操作できるようになった)。首と手の無力感は顕著に減少した。その後、幹細胞を(補助的―より少ない数)2回投与し、患者の状態は1年7ケ月間安定している。
患者SG; 58才、女性
5年前、彼女は手に力が入らなくなり(最初、右手、次いで左手)、手足の筋肉が萎縮した。次いで、次第に呼吸困難と嚥下困難が現れ、手と足(程度は手ほどではない)麻痺が生じた。3年前、彼女の状態は危機的になった:彼女は呼吸が正常にできず食事が取れなくなった。再生療法開始後、彼女の状態は次第に改善し、呼吸が正常になり、飲み込むことが可能になった。彼女は機能的(手に力は入らない度合いが減少した)になった。基本的な再生医療開始して3年後の現在、その後2回、補助的な幹細胞の投与をしているが、彼女の状態は安定している(悪化していない)。彼女の生活の質は、顕著に改善した。

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ALSの再生医療による治療ー1
2013年5月6日(月)

アメリカンーアルメニアンヘルス・デヴェロップ・センターの院長、ミナスヤ医学博士より再生医療によるALSの治療経験をまとめた論文を戴きました。最新の知見が纏められています。
医学の進歩は日進月歩です。日本ではようやく治験が始まるようですが、アメリカーアルメニアの合同研究では
既に治療の実績を擧げていることがお判りと思います。

最近の筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、amyotrophic lateral sclerosis、通称ALS)の再生医療による治療

筋萎縮性側索硬化症(ALS)はしばしば運動神経の病気又は、ルーゲーリック病(米国では)とも呼ばれる疾患で、急速に進行し不変の致命的疾患で、随意筋をコントロールする神経細胞(ニューロン)を攻撃する。この病気は、運動神経病と呼ばれる傷害のグループに属し、運動神経の漸進的退化と運動神経の死滅がその特徴である。ALSは5つの運動神経病の中で最もありふれた疾患である。ALSは様々な原因(より正確には原因不明の)の衰弱性の疾患であり、急速に進行する衰弱、筋肉の退化と細くなること、筋肉麻痺、会話困難(構音傷害)、嚥下困難(嚥下傷害)、呼吸困難(呼吸障害)が特徴である。遺伝性のALSは全てのALSの内で5%以下であり、SODをコード化するクロモゾーム21が家族性のALSの場合に関与していると信じられている。残りの95%のALSの原因は不明である。最近、ブリテイッシュコロンビア大学とバンクーバー・コースタル・リサーチ・インステイチュートのグループの調査によれば、プリオンとALSの重要な関連性が見つけられている。プリオンは、誤った構成による蛋白質よりなる感染媒体である。プリオンは、その他の感染媒体(ビールス、バクテリア、かび、寄生虫)が核酸を持っている(DNA,RNA又はその双方)と異なる。プリオンは、多種類の哺乳類の感染性海綿状脳障害、牛の海綿状脳障害(BSE、狂牛病として知られている)や人間のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJDに関与している。全てのプリオンは、脳組織又はその他の神経組織の構造に影響を与え、その全ては現在治療不能であり、致命的である。アルメニアに於ける2010年と2011年のALS患者の血液検査の結果では、ALS患者の血液には顕微鏡下では見分けのつかない微小生物、原因不明な毒素が神経組織の腐朽物によりなる毒素と一緒に見つかっている。
ALSの本質は、運動神経の不可逆的な死滅である。運動神経は、脳、脳幹、脊髄の中に存在し、神経系統と身体の随意筋との間の管理、重要な連絡経路として働く。脳の運動神経(上位運動神経と呼ばれる)の情報は、脊髄の中の運動神経(下位運動神経と呼ばれる)に伝えられ、それぞれの筋肉に伝えられる。ALSの場合、上位運動神経及び下位運動神経が退化又は死滅し、筋肉に情報を伝えることを停止する。機能出来ない筋肉は、次第に弱くなり廃棄(萎縮)し、引き攣らせる(線維束性攣縮)。最終的には、脳の随意筋を始動させ管理する能力は失われる。随意的管理下にある全ての筋肉は影響を受け、患者は力を失い、手足、身体を動かす能力を失う。横隔膜と胸筋の筋肉が力を失うと、患者は人工呼吸器の補助無しに呼吸する能力を失う。多くのALS患者は、発症から3から5年で呼吸不全の為に亡くなる。
初期のALSの典型的な症状は、筋肉の弱体化、麻痺で現れる。その他の症状は、筋肉の線維束性攣縮(単収縮)、冒された筋肉の硬直;筋肉の弱体化は腕や足に影響を与えたり、発音が不明瞭になったり鼻にかかる。初期の症状が身体のどの部分に現れるかは、身体のどの部分の運動神経が最初に破壊されるかにかかっている。この病気に侵される75%の患者は、”手足発症”ALS,即ち最初の症状が手又は足に現れる。足に発症した患者は、歩いたり走っている時、足が軽くなったり、よろけたり、足を地面に引きずる。腕に発症した患者は、シャツのボタンがけのような指先の巧みな動作が難しくなったり、筆記や鍵掛けが困難になったりする。非常に稀な場合には、ある期間、症状が片方の手足に限定される場合がある。これは単一筋萎縮として知られている。25%の患者は、脳幹発症型ALSである。この患者は、最初に明瞭に話したり嚥下に困難を感ずる。話しが不明瞭になったり鼻声になったり静かになったりする。その他の症状は、嚥下困難、舌が回らなくなったりする。少数の患者は、呼吸発症ALSを経験する。この場合、呼吸を支える肋骨筋が最初に障害を受ける。少数の患者は、前頭側頭型の認知症の症状を示すことがあるが、その後、典型的なALSの症状を示すようになる。人により症状の出る順序や割合は違うが、最終的に多くの患者は、歩行困難になり、一人でベッドから出られなくなり、手足を使うことが出来なくなる。進行度は、”ALS機能評価表ーFRS)により計測することが出来る。患者の面接又は患者への質問表を通じ、12項目の質問により48点(正常)から0(深刻な機能不全)の点数で評価することが出来る。人により相違はあるものの、一般的に申し上げて、ALS患者は毎月1FRS点を失うので、平均して4年が最初の発症から死亡迄の生存期間である。身体のどの部分が最初に冒されたかに関係無く、筋肉の弱化と麻痺は、疾患の進行とともに身体の他の分野に拡大する。手足型ALSの場合、身体の他の部分に広がる前に、症状は冒された側の手足から残された側の手足に進行する。脳幹型のALSの場合、足より前に手にALSの症状が広がる。
(続く)

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プロフィール

MIKE

Author:MIKE
株式会社グリーン・メデイカル・システムズ 代表取締役、国際マーケテイングコンサルタント
日本アルメニア科学・文化・教育協会(JASEC)理事長
日本LPL療法普及協会 事務局長
アルメニアEJ大学 名誉教授

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