光医療、再生医療の実現を目指して
光医療、再生医療についてのトピックスを中心に、21世紀の医療、健康管理、グローバル化における日本人のあり方について私見を表明する。
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氷壁ー失敗と教訓(4)
2006年2月19日(日)         曇り


お陰で命拾いをして、新緑の中を上高地に戻った。右ひじはタオルで巻き、梓川沿いに下ってくると、他の上ってくるパーテイに出会い、血が滴っているので、どうしたのかと尋ねられる。足を滑らして肘をすりむいたと説明すると、救急用品を持っているから、手当てをしてくれるとの有りがたい申し出で。こちらも傷にばい菌でも入ったらやばいと気になっていたので、早速、手当てをお願いする。これは骨まで出ている重傷だから、東京に帰ったら、すぐ病院に行きなさいとアドバイスを受けた。帰京後、大学の病院で手当てを受けると、肘は固定され、当分使ってはだめとの診断結果。その後、半年間、右腕は使えず、ノートの筆記、試験の答案書き、全て左腕を使わざるを得なくなった。テニスも勿論、駄目だが、審判なら出来るので、審判員として半年は過ごすことになった。素人登山の危険さは骨の髄まで、染み込んだ。そこで、特に次の教訓は一生忘れまいと思った。
1. 登山にはパートナーを選ぶこと
N氏とはスキーツアーで知り合った関係で、それまで一緒に登山に同行した経験は無かった。相手は自分よりも経験者だと思ったが、その逆であった。高校時代からの登山の仲間と一緒であれば、誰かが無謀なトラバースを止めた筈である。
2. 経験者に基本的トレイニングを受ける必要性があること
これは骨身に染みるほど痛感したので、就職後、会社のハイキングクラブ(登山というと危険なイメージがあるのでハイキングと呼んでいたが、実質的には山岳部)に入り、大学山岳部でリーダーをしていた先輩につき、沢登りで、ロッククライミングの基礎を教えて貰った。この経験は非常に得難いものになり、その後、会社のクラブの部長も勤め、国内の山を多数登ったが、二度と危険な目に会う事は無かった。
3. 臨死体験みたいなものを体験したこと
滑落している時、頭の中でカラカラと音を立て回っていた走馬灯みたいなものは何だろうと今でも思う。死の直前に今までの人生をフラッショバックするシステムが脳にあるのであろうか?いずれにせよ、危機一髪であったことは間違い無さそうだ。一旦は死んだ身かも知れないと時々思う事がある。貴重な経験で、この経験をしていなければ、どこかもっと危険な場所で死ぬ事になっていたかも知れない。走馬灯の中で、とりわけ母親の顔が明瞭に浮かんで見えた。戦争で兵士が死ぬ時、天皇陛下万歳ではなく、お母さんと叫ぶのは真実であろう。人間の本能かもしれない。

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氷壁ー失敗と教訓(3)
2006年2月5日(日)                     晴れ

矢張り道を引き返し、南峰に登るべきだと思った。Nさんは大丈夫だよ。トラバースしようと言った。これはやばいじゃあないかと思ったが、強がりで言えなかった。こちらが若いので、先に行こうと言い、氷壁に取り付いた。完全に垂直で、凍っている。直ぐに後悔したが引き返せない。進むよりないと思ったが、アット思う間に、足元が崩れた。ピッケルを突き立てようとしたが、出来るわけは無い。グンとスピードがつく。突然、頭の中に走馬灯が出現、カラカラと回り、母の顔とか、今までの記憶が次々と現れる。これはほんとにヤバイ、お終いかなと思ったが、ここで諦めてはいけないと思い直した時、本で読んだピッケルでの止まり方が閃いた。腹に抱え込み、腹に突き刺さる位、思い切り抱え込みピッケルに全体重を掛けろと書いてあった。死ぬ気になってそのとおりにすると、スピードが緩み、ようやく止まった。うしろを振り返ると、1000メートル位垂直に落ちており、ゾットする。ようやく一息つき、目の前を見ると、雪の上に真っ赤な日の丸がある。なんだろう?怪我でもしたかとわが身を見ると、右の肘のヤッケ、シャツ、皮、肉が擦り切れ、白い骨が見えていた。再び、ゾッとしたが痛みは全く無い。震える手でザックからアイゼンを取り出し、装着、急斜面を垂直に登り、分岐点まで辿りついた。落ちるのは一瞬、安全地点に出るのに2時間かかった。Nさんに会ったが、腰が抜けたとの事。これは二人だけの秘密にしておこうと誓い合った。

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プロフィール

MIKE

Author:MIKE
株式会社グリーン・メデイカル・システムズ 代表取締役、国際マーケテイングコンサルタント
日本アルメニア科学・文化・教育協会(JASEC)理事長
日本LPL療法普及協会 事務局長
アルメニアEJ大学 名誉教授

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